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Novel
2014.03.28 Friday

こんにちは!町田です。

今回はチェーホフの「かもめ」でございます。

この作品は戯曲として作られていて、ロシアはもちろん日本でも舞台で

よく演じられている作品です。

主役のトレープレフは芸術志向が強く、思想も極端に現実離れしている

ような青年です。それがいきすぎて最後には彼自身、不幸な結末を迎え

てしまいます。多くの人も、トレープレフ的なダークサイドの部分に共感す

るでしょう。でもチェーホフはそこからの希望のみちを教えてくれています。

それが何であるかは、読んでみるか、僕に聞いてください。

戯曲なので舞台を意識したセリフが気に入っていて、冒頭のちょっとした

シーンなんですけど、個人的にすきなところを紹介します。ほんとに個人的

すぎて共感は得られないかもしれませんが・・・。






メドヴェージェンコ「あなたは、いつ見ても黒い服ですね。どういうわけです?」

マーシャ 「わが人生の喪服なの。あたし、不仕合せな女ですもの。」





これが「かもめ」の出だしです。ここ、なんか好きなんですよね~。わかります?

Sports
2014.03.14 Friday

こんにちは!町田です。

今回はスポーツですね。ほんとスポーツってPLAYするものなので、書くことに

困りますね。そうなるとやっぱりサッカーの話題になっちゃいますが、ワールド

カップまでもうすぐになってきました。日本は予選を突破できるのでしょうか!

キャプテンである長谷部のけがが心配ですね。ボランチは守備と攻撃の両方

が上手な選手にやってもらいたいので、遠藤&長谷部の試合をみたいなぁ~。

キャプテンを100点に近い点数でこなし、代表での貢献度も高い優等生だけに

今の苦しい状況をのりこえて、ワールドカップには戻ってきてくれ!長谷部!

そしてたまにはキャプテンという重荷を脱ぎ捨てて、バカになれ!!伝説の

この男のように、、。








Novel
2014.03.07 Friday

こんにちは!町田です。

今回は小説ですね。

今回はサリンジャーの「キャッチャー・イン・ザ・ライ」でいってみましょう。

もちろんホールデン・コールフィールドのセリフをとりあげてみますが、

僕がこの小説を好きな理由として、ホールデンの内面的な部分に、つい

共感してしまいます。出だしがたしか療養中の身で、どんなどたばたで

こうなって病んでいったか・・・みたいなとこから始まります。

ただ語り口がとてもライトでユーモアもある。でもどんどん落っこちて

いっちゃう感じ。ホールデン自身が「you」をよくつかって語りかけていますが

この「you」はホールデンと読者の中間くらいに語りかけてる感じです。

こうやって書くとよくわからないと思いますが、そのへんが病んでいってしまう

キーポイントなんではないでしょうか。

ある小説家が言ってましたが、この小説が読み続けられてきたのは、この物語

が読者の内面の「鏡」みたいに作用している~みたいな事を言っていた気が

しますが、その通りだと思います。つまり僕の内面性はホールデンと通じるものが

たくさんあるので、共感ってわけですね。

妹のフィービーとの会話から。(フィービーはイノセントでかわいいキャラ!)







「でもとにかくさ、だだっぴろいライ麦畑みたいなところで、小さな子どもたちがいっぱい

集まって何かのゲームをしているところを、僕はいつも思い浮かべちまうんだ。何千人

もの子どもたちがいるんだけど、ほかには誰もいない。つまりちゃんとした大人みたいな

のは一人もいないんだよ。僕のほかにはね。それで僕はそのへんのクレイジーな崖っ

ぷちに立っているわけさ。で、僕がそこで何をするかっていうとさ、誰かその崖から落ち

そうになる子どもがいると、かたっぱしからつかまえるんだよ。つまりさ、よく前を見ないで

崖の方に走っていく子どもなんかがいたら、どっからともなく現れて、その子をさっと

「キャッチ」するんだ。そういうのを朝から晩までずっとやっている。ライ麦畑のキャッチャー、

僕はただそういうものになりたいんだ。たしかにかなりへんてこだとは思うけど、僕が

心からなりたいと思うのはそのくらいだよ。かなりへんてこだとはわかっているんでけどね」







おわり